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無題
ゲーロー君 きゃたおの母の生首がゲロまみれの夢
夢をみただけ
爆笑
夢の話です
オトナの即愛倶楽部
オトナの即愛倶楽部 もう子供騙しな恋愛には飽きたという大人の方々に利用してもらいたい。煩わしいことは一切省き欲望のみに忠実になる。一瞬聞けば子供の恋愛に感じるだろうけどここに登録している大人の男女にはこの本当の意味がわかっています。わかるあなたも仲間です。
ゲーロー君 きゃたおの母の生首がゲロまみれの夢
夢をみただけ
爆笑
夢の話です
オトナの即愛倶楽部
オトナの即愛倶楽部 もう子供騙しな恋愛には飽きたという大人の方々に利用してもらいたい。煩わしいことは一切省き欲望のみに忠実になる。一瞬聞けば子供の恋愛に感じるだろうけどここに登録している大人の男女にはこの本当の意味がわかっています。わかるあなたも仲間です。
グリザイアの果実
絵 4点
キャラ 4点
シナリオ 4点
音楽 4点
熱中度 2点
総合 75点 C
一言:よく出来た佳作
Frontwingさんの10周年記念と言うことで銘打たれて発売された今作ですが、ジブリールシリーズが好きなブログ主は当然発売すぐやったわけですが・・・
めっちゃおもしろいやん!!
いやーこの誤算はうれしかったですね、さすが社運をかけた作品だけあって各所に製作者側の意気込みが見受けられて非常に意欲的な作品だったと思います。
と言うわけで久々の更新はグリザイアと相成りました。
ストーリーの概略は、裏の組織でエースナンバー「9029」を背負う主人公が、物語の舞台となる"わけあり"の生徒の集う美浜学園に訪れたところから始まります。
設定だけ見るとライトノベルの「フルメタルパニック」シリーズを髣髴とさせますが、個人的には美浜学園の設定辺りから田中ロミオ氏の「CROSS†CHANNEL」を連想しました。あそこまで病的な生徒はいませんが
物語の構成としてはG線上の魔王等でも見られたリタイア方式、つまり共通パートで本筋を追っかけつつ途中選択肢を選ぶことで個別に入る形となってます。
で此処で今回のレビューの肝となる共通パートの話に入りたいのですが、今作を落とし込んでいる難点は此処にあると言っても過言ではないかと思います。
と言うのも今作の共通パートは、いわゆる1本筋を通し全体が一つの固まりとして一貫したストーリーになっているわけではなく、日常風景オムニバスの集まりいわく美浜学園珍騒動日記と言う共通パートとは名ばかりのTips集に近い内容となっています。
そしてそれが全プレイのほぼ7割を占めているといっても過言ではなく、評価の高い本作の個別シナリオをこの漫然と続く共通パートのせいで、楽しめないと言う弊害を引き起こしてしまっています。
もちろんそれらの日常風景自体は面白い内容も多く、軍人かぶれな主人公と個性的なキャラクター達が織り成す小話は非常に面白おかしいものではあります。 が、こんなにはいらなかったでしょう、正直カットできる内容は多いように感じます。
他にこの作品における欠点と言うより少し気に食わない点を挙げるなら、主人公の設定が死にすぎな点と撒いた情報量に対する伏線の回収しなさ具合でしょうか。
前者に関してはそのままです。前述したフルメタシリーズならば、アニメTSRなどでもおなじみの「ゴミ係」のくだり等、このような身分を偽っての行動というのはいままでかぶっていた仮面を解き放ち、非日常を日常的な風景にいかにカタルシスを持って引き込むかが重要だと私は思います。
その点でグリザイアはどこか間延びしていると言うか、正体をはっきり明かすでもなく隠すわけでなく周りもそこに突っ込むでもなくどこか中途半端です。
やはりこういう特殊な主人公を起用するなら
「俺はあのエースナンバー9029だ!」
ΩΩ Ω「な、なんだってー」
的な流れをやって欲しかったですね。
もう一点の問題点は伏線の回収しなさ具合と言うことですが、プレイ済みの方ならわかると思いますがこの作品色々と残しすぎです。
・主人公の過去
・師匠って何者?
・ジュリアと主人公の話
・千鶴と主人公の出会い
・一姫はいづこへ・・・
軽くあげるだけでもこれぐらいあります。
導入部の段階で、千鶴と主人公が親しそうに話しており、やけに過去に出会っていることを示唆する表現があったのでこの作品には前作でもあるのかと勘違いしそうになるレベルでした。
とは言え上記の謎はこの作品が後発のメディアミックスやFDを狙ってやっているようにも見えます。
そして何より上記の謎はある程度本編で明かされている内容から類推でき、そこまで不自然なレベルまで達していないのが幸いでしょうか。その辺はライターさんさすがですね。
後この作品複数ライターなのは悪くないのですが、各々のずれから来る違和感が各所にあるため、各ライターの良さ自体は問題なく発揮されていたので、もう一歩その辺のすり合わせが欲しかったです。
さてあまり前フリを長くすると今作の魅力であるキャラ考察ができなくなるのでここらで区切り、個別評価に行ってみましょう。
●絵
OPからハイセンスなアニメーションを見せ付けてくれる今作ですが、化物語等の作画監督も手がけてらっしゃる渡辺明夫さんがいらっしゃるせいかOPアニメーションはもうそのままアニメに流用できるレベルですね。(というか由美子はほとんど戦場ヶ原さん...)
もう一方のフミオさんこちらは主人公や天音、蒔菜の原画家さんですがこちらもハイレベルです。やや渡辺さんの方が彩色に関して採光感があり個人的には好みですが。
世間では不評なようですが、SDキャラもいい味出してます。あの長い共通パートのいい清涼剤になっていたと思います。
もう一つ欲をかいた発言をしていいならば、せっかくFrontwingさんの作品なので、空中幼彩さんがいたらもっとすごかっただろうなーとは思いますが、ギャラがやばそうですね。
●音楽
さすがElements garden...といいたい所ですが
なぜ上松氏がいないんですか??
もちろん今作の音楽が非常にハイクオリティなのは否定しませんが、Elements gardenにこの人ありとも言われる上松氏がいないのは少しさびしいような気もします。
OPはアニメーション効果に+飛蘭さんの曲が素晴らしい、今でもヘビーローテーションしてます。
またEDも各キャラ存在し、Voも
eufoniusさん、橋本みゆきさん、茶太さん、佐藤ひろ美さん、NANAさんとめちゃくちゃ豪華です。
この辺からも製作者サイドの意気込みが伺えますね。
●シナリオ&キャラクター
以下個別キャラクターについてです。
風見 雄二
この物語の主人公
裏の世界では「9029」として恐れられるスナイパー工作員、本編ではまきな編ぐらいでしか活躍しない設定ですがフルメタしかりこのタイプの主人公は成功しやすいですね。
ストーリにーよってはめちゃくちゃヘタれたりして違和感あったりしますが、基本ナイスガイです。
なんか色々トラウマをもっているように見せかけて本編で解明されないのはご愛嬌。
この系統の主人公にしては意外と常識人・・・に見せかけて結局ただの変態だった。
肉体面より知識の塊的な一面の方が強く押されており、上記の通り本性を明かす流れがないので、もう少し日常パートで肉体面押してもよかったのでは。
この作品の共通パートの面白くなさは彼のうんちく語りのせいもあると思います。
とは言え総じてかなりいいキャラです、好感の持てるいい主人公ですね。
周防 天音
スーパービッチ姉ちゃんこと天姉です。
オッパイ押し付けるは、常時セックスアピールするわ で完全ビッチ街道突っ走ってます。
逆にお料理や家事のできる「おかん」的な一面もあり、頼れる甘えられるパーペキお姉ちゃんですね。
こういうおしつけがましいキャラは嫌いなんですが、個別で明かされるする理由を聞くとふぅむと唸らされました。
天音とマキナシナリオを書かれた藤崎竜太氏はこの作品におけば頭一つ飛びぬけてますね。
と言うわけでここから本題 以下ネタバレにつき反転
いやーもってきましたねー
まさかグリザイアにこんなトンでもシナリオが入ってるとは思いませんでした。
極限状態の人間心理を主題にするPCゲームはありますが、個別でここまで書ききるのはすごいですね。
事故からすぐのところはややもたつきましたが後半は息もつかせぬ展開でした。
さて、この作品どの女の子も何か「弱さ」を持っていますが、彼女のキーワードは「贖罪」でしょうか。
最後復讐に現れるおじさんも彼女の罪悪感の象徴であり、BADではその命をもって部員たちへの贖罪としGOODでは子を残し幸せに最後まで生ききることで、部員と一姫への贖罪と言う構成になっているのではないでしょうか。
一つけちをつけるとするならば最後のおじさんの話はもう少しスマートに話つけてもよかったと思います。
と言うか最初顧問の先生が生きて帰ってきて復讐しに来たのかと思った・・・
入巣 蒔菜
なのよさ と言うどこぞの手塚治氏の医者漫画の相方と同じような語尾と、そのロリスタイルからでる荒くれ物のような暴言のギャップがたまらないロリっこです。
いやーしばらくは彼女の語尾がうつっちゃって困りました、それくらいキャラクターとしては立ってます。
この作品、キャラクターで言うなら彼女とみちるがツートップですね。間違いなく忘れられない。
さてルートですが、一番サスペンスしてましたね。色々ありましたが雄二がお兄ちゃんないし彼女のパパとして奮闘する姿は普通に面白かったです。
ラストの突撃はこの作品唯一雄二がばりばりのミッションモードに入ってるのが見れるのがミソでしょうか。
以下ネタバレにつき反転
彼女の、キーワードは「自立」でしょうか
正直最後植木鉢を取りに帰る流れだけがこのシナリオの欠点ですが、逆にあの行動こそが彼女がパパである雄二からの真の彼女による自立の表れだと描きたかったのではと思います。
とは言えあのシナリオはないですね。
後個人的にはBADにびっくり 錯乱妊婦がエースナンバー背負って良いのかってこともですが、バックのSE自重汁
小嶺 幸
頼んだら何でもやってくれるスーパーメイド委員長こと幸ちゃんです。
序盤から階がしく世話をしてくれる何でも屋のイメージを植えつけてくれますが、どちらかと言うとみちるに対してどS発言してるイメージの方が強い気が・・・
個別は彼女の頼まれたらなんでもするという強迫観念に関するネタバレが中心ですが、最後の盛り上がりはいい感じです。
でも幼馴染設定は必要だった・・・かな?
以下ネタバレにつき反転
彼女のテーマは「脱却」でしょうか。
最後の雄二との校舎についてのくだりはこの作品でみちるラストに並ぶとんでも展開ですが、雄二君が他主人公とは違う器の大きさが現れていて良いと思います。
過去の凄惨な悲劇から最後両親の贈り物を見た彼女は真の意味でPTSDだけでなく過去の亡霊からの脱却を果たしたのではないでしょうか。
でも両親はもうちょいなんとかすれば死ななくてもすんだような・・・と言うのは野暮でしょう。
松嶋 みちる
嘘ツンデレことUTと言う新ジャンルを開拓した彼女ですが、自分で頭染めておいて痛いよーと叫んでみたり、すっぱい飲み物を自発的に飲めばすっぱいよーと叫び、初見は単なる頭の軽いお花畑キャラでしたが、個別入ってあらびっくり
あれ?可愛くね?
それまでは見た目は榊、キャラ性はマキナでしたがここでみちるが全部持っててくれました。特に特別なシナリオじゃなかったですが、彼女がなぜ道化を演じているかと言うところに触れた時初めて彼女の魅力がわかると思います。
と言うか共通ではほんとにピエロで、逆にかわいそうになってきています。ばいきんまんポジ。
以下ネタバレなんで反転で
いやーまさかここで二重人格ですか ほんとこのゲームは風呂敷が広いです。
彼女のキーワードは「共存または同化」でしょうか。新しい人格だけでなく、彼女自身が自身を守るために作った道化の仮面すらも昇華させたことが、このシナリオのミソでしょう。
個別自体はよくある話で、わざわざ特筆するものではないですが、逆に言うと基本に忠実で彼女のせつな気持ちが伝わってきます。
ラストのオチまでの流れは強引ですが、こういうごり押し系は嫌いじゃないです。
榊 由美子
一応メインヒロイン
ツンデレ、切れキャラ、黒髪ロング、メイン武器が文房具
と製作サイドもあいまって某ライトノベル化物語のメインヒロインとかぶりまくりですが、こちらはクール分が薄くツン分が多くなってます。
キャラはテンプレなので好きな人は多いと思います。僕も要素だけ見たら一番好物ですね。
個別は最後にしては物足りないですがまぁ無難でしょう。逃避行中の由美子はデレまくりでめちゃ可愛いです。
以下ネタバレ 反転で
彼女のキーワードは「虚栄、虚実」でしょうか。
実家のため、父親のための由美子と彼女は自身の存在理由が他のよりどころとなっており、彼女自身の「実」はまわりによりもみくちゃにされてしまいます。
そのことが人と関ることに対し彼女を臆病にし、あのようなまさに"凶器"のような彼女が出来てしまったのでしょう。
ですが、最後父との対立を経て彼女は自身のアイデンティティを取り戻し、企業のリーダーとして新しい道を歩もうとする姿には非常に感銘を受けました。
結局彼女の父親が本物の悪人のように描きつつそこまでではなかったのは、演出の一部と考えるかマイナス点と考えるかでルート評価が変わりそうです。
JB、一姫、橘 千鶴
サブキャラ三人 ぜひFDでルートに期待します。
特にちづるは個人的に好きなまき いづみさんが中の人やっているので・・・(完全に私情ですが)
●総評
総じてハイレベルな作品でしたが、リタイア式のシナリオ方式をとっている割にはラストに何のびっくり展開もなくややパワー不足が否めません。
とは言え天音シナリオのパワーがそこを補っていると考えれば、まぁ及第点でしょうか。
その点を鑑みても、みちる幸由美子マキナが良作として、天音は秀作とすればやはり最初一言欄に書いたように、あくまで佳作~良作の域は超えないと思います。
そういう意味では2011年の上半期と言う時期がこの作品を良作としている部分もあるのではないでしょうか。
とはいってもこの作品が素晴らしいことには変わりはありませんし、6月現在対抗馬足りうるAugustさんの穢翼のユースティアにも見劣りしないところを考えても間違いなく天音ルートだけでもやって損のないゲームですので、どうぞ気になる方は手にとって見てくださいね。
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グリザイアの果実
絵 4点
キャラ 4点
シナリオ 4点
音楽 4点
熱中度 2点
総合 75点 C
一言:よく出来た佳作
Frontwingさんの10周年記念と言うことで銘打たれて発売された今作ですが、ジブリールシリーズが好きなブログ主は当然発売すぐやったわけですが・・・
めっちゃおもしろいやん!!
いやーこの誤算はうれしかったですね、さすが社運をかけた作品だけあって各所に製作者側の意気込みが見受けられて非常に意欲的な作品だったと思います。
と言うわけで久々の更新はグリザイアと相成りました。
ストーリーの概略は、裏の組織でエースナンバー「9029」を背負う主人公が、物語の舞台となる"わけあり"の生徒の集う美浜学園に訪れたところから始まります。
設定だけ見るとライトノベルの「フルメタルパニック」シリーズを髣髴とさせますが、個人的には美浜学園の設定辺りから田中ロミオ氏の「CROSS†CHANNEL」を連想しました。あそこまで病的な生徒はいませんが
物語の構成としてはG線上の魔王等でも見られたリタイア方式、つまり共通パートで本筋を追っかけつつ途中選択肢を選ぶことで個別に入る形となってます。
で此処で今回のレビューの肝となる共通パートの話に入りたいのですが、今作を落とし込んでいる難点は此処にあると言っても過言ではないかと思います。
と言うのも今作の共通パートは、いわゆる1本筋を通し全体が一つの固まりとして一貫したストーリーになっているわけではなく、日常風景オムニバスの集まりいわく美浜学園珍騒動日記と言う共通パートとは名ばかりのTips集に近い内容となっています。
そしてそれが全プレイのほぼ7割を占めているといっても過言ではなく、評価の高い本作の個別シナリオをこの漫然と続く共通パートのせいで、楽しめないと言う弊害を引き起こしてしまっています。
もちろんそれらの日常風景自体は面白い内容も多く、軍人かぶれな主人公と個性的なキャラクター達が織り成す小話は非常に面白おかしいものではあります。 が、こんなにはいらなかったでしょう、正直カットできる内容は多いように感じます。
他にこの作品における欠点と言うより少し気に食わない点を挙げるなら、主人公の設定が死にすぎな点と撒いた情報量に対する伏線の回収しなさ具合でしょうか。
前者に関してはそのままです。前述したフルメタシリーズならば、アニメTSRなどでもおなじみの「ゴミ係」のくだり等、このような身分を偽っての行動というのはいままでかぶっていた仮面を解き放ち、非日常を日常的な風景にいかにカタルシスを持って引き込むかが重要だと私は思います。
その点でグリザイアはどこか間延びしていると言うか、正体をはっきり明かすでもなく隠すわけでなく周りもそこに突っ込むでもなくどこか中途半端です。
やはりこういう特殊な主人公を起用するなら
「俺はあのエースナンバー9029だ!」
ΩΩ Ω「な、なんだってー」
的な流れをやって欲しかったですね。
もう一点の問題点は伏線の回収しなさ具合と言うことですが、プレイ済みの方ならわかると思いますがこの作品色々と残しすぎです。
・主人公の過去
・師匠って何者?
・ジュリアと主人公の話
・千鶴と主人公の出会い
・一姫はいづこへ・・・
軽くあげるだけでもこれぐらいあります。
導入部の段階で、千鶴と主人公が親しそうに話しており、やけに過去に出会っていることを示唆する表現があったのでこの作品には前作でもあるのかと勘違いしそうになるレベルでした。
とは言え上記の謎はこの作品が後発のメディアミックスやFDを狙ってやっているようにも見えます。
そして何より上記の謎はある程度本編で明かされている内容から類推でき、そこまで不自然なレベルまで達していないのが幸いでしょうか。その辺はライターさんさすがですね。
後この作品複数ライターなのは悪くないのですが、各々のずれから来る違和感が各所にあるため、各ライターの良さ自体は問題なく発揮されていたので、もう一歩その辺のすり合わせが欲しかったです。
さてあまり前フリを長くすると今作の魅力であるキャラ考察ができなくなるのでここらで区切り、個別評価に行ってみましょう。
●絵
OPからハイセンスなアニメーションを見せ付けてくれる今作ですが、化物語等の作画監督も手がけてらっしゃる渡辺明夫さんがいらっしゃるせいかOPアニメーションはもうそのままアニメに流用できるレベルですね。(というか由美子はほとんど戦場ヶ原さん...)
もう一方のフミオさんこちらは主人公や天音、蒔菜の原画家さんですがこちらもハイレベルです。やや渡辺さんの方が彩色に関して採光感があり個人的には好みですが。
世間では不評なようですが、SDキャラもいい味出してます。あの長い共通パートのいい清涼剤になっていたと思います。
もう一つ欲をかいた発言をしていいならば、せっかくFrontwingさんの作品なので、空中幼彩さんがいたらもっとすごかっただろうなーとは思いますが、ギャラがやばそうですね。
●音楽
さすがElements garden...といいたい所ですが
なぜ上松氏がいないんですか??
もちろん今作の音楽が非常にハイクオリティなのは否定しませんが、Elements gardenにこの人ありとも言われる上松氏がいないのは少しさびしいような気もします。
OPはアニメーション効果に+飛蘭さんの曲が素晴らしい、今でもヘビーローテーションしてます。
またEDも各キャラ存在し、Voも
eufoniusさん、橋本みゆきさん、茶太さん、佐藤ひろ美さん、NANAさんとめちゃくちゃ豪華です。
この辺からも製作者サイドの意気込みが伺えますね。
●シナリオ&キャラクター
以下個別キャラクターについてです。
風見 雄二
この物語の主人公
裏の世界では「9029」として恐れられるスナイパー工作員、本編ではまきな編ぐらいでしか活躍しない設定ですがフルメタしかりこのタイプの主人公は成功しやすいですね。
ストーリにーよってはめちゃくちゃヘタれたりして違和感あったりしますが、基本ナイスガイです。
なんか色々トラウマをもっているように見せかけて本編で解明されないのはご愛嬌。
この系統の主人公にしては意外と常識人・・・に見せかけて結局ただの変態だった。
肉体面より知識の塊的な一面の方が強く押されており、上記の通り本性を明かす流れがないので、もう少し日常パートで肉体面押してもよかったのでは。
この作品の共通パートの面白くなさは彼のうんちく語りのせいもあると思います。
とは言え総じてかなりいいキャラです、好感の持てるいい主人公ですね。
周防 天音
スーパービッチ姉ちゃんこと天姉です。
オッパイ押し付けるは、常時セックスアピールするわ で完全ビッチ街道突っ走ってます。
逆にお料理や家事のできる「おかん」的な一面もあり、頼れる甘えられるパーペキお姉ちゃんですね。
こういうおしつけがましいキャラは嫌いなんですが、個別で明かされるする理由を聞くとふぅむと唸らされました。
天音とマキナシナリオを書かれた藤崎竜太氏はこの作品におけば頭一つ飛びぬけてますね。
と言うわけでここから本題 以下ネタバレにつき反転
いやーもってきましたねー
まさかグリザイアにこんなトンでもシナリオが入ってるとは思いませんでした。
極限状態の人間心理を主題にするPCゲームはありますが、個別でここまで書ききるのはすごいですね。
事故からすぐのところはややもたつきましたが後半は息もつかせぬ展開でした。
さて、この作品どの女の子も何か「弱さ」を持っていますが、彼女のキーワードは「贖罪」でしょうか。
最後復讐に現れるおじさんも彼女の罪悪感の象徴であり、BADではその命をもって部員たちへの贖罪としGOODでは子を残し幸せに最後まで生ききることで、部員と一姫への贖罪と言う構成になっているのではないでしょうか。
一つけちをつけるとするならば最後のおじさんの話はもう少しスマートに話つけてもよかったと思います。
と言うか最初顧問の先生が生きて帰ってきて復讐しに来たのかと思った・・・
入巣 蒔菜
なのよさ と言うどこぞの手塚治氏の医者漫画の相方と同じような語尾と、そのロリスタイルからでる荒くれ物のような暴言のギャップがたまらないロリっこです。
いやーしばらくは彼女の語尾がうつっちゃって困りました、それくらいキャラクターとしては立ってます。
この作品、キャラクターで言うなら彼女とみちるがツートップですね。間違いなく忘れられない。
さてルートですが、一番サスペンスしてましたね。色々ありましたが雄二がお兄ちゃんないし彼女のパパとして奮闘する姿は普通に面白かったです。
ラストの突撃はこの作品唯一雄二がばりばりのミッションモードに入ってるのが見れるのがミソでしょうか。
以下ネタバレにつき反転
彼女の、キーワードは「自立」でしょうか
正直最後植木鉢を取りに帰る流れだけがこのシナリオの欠点ですが、逆にあの行動こそが彼女がパパである雄二からの真の彼女による自立の表れだと描きたかったのではと思います。
とは言えあのシナリオはないですね。
後個人的にはBADにびっくり 錯乱妊婦がエースナンバー背負って良いのかってこともですが、バックのSE自重汁
小嶺 幸
頼んだら何でもやってくれるスーパーメイド委員長こと幸ちゃんです。
序盤から階がしく世話をしてくれる何でも屋のイメージを植えつけてくれますが、どちらかと言うとみちるに対してどS発言してるイメージの方が強い気が・・・
個別は彼女の頼まれたらなんでもするという強迫観念に関するネタバレが中心ですが、最後の盛り上がりはいい感じです。
でも幼馴染設定は必要だった・・・かな?
以下ネタバレにつき反転
彼女のテーマは「脱却」でしょうか。
最後の雄二との校舎についてのくだりはこの作品でみちるラストに並ぶとんでも展開ですが、雄二君が他主人公とは違う器の大きさが現れていて良いと思います。
過去の凄惨な悲劇から最後両親の贈り物を見た彼女は真の意味でPTSDだけでなく過去の亡霊からの脱却を果たしたのではないでしょうか。
でも両親はもうちょいなんとかすれば死ななくてもすんだような・・・と言うのは野暮でしょう。
松嶋 みちる
嘘ツンデレことUTと言う新ジャンルを開拓した彼女ですが、自分で頭染めておいて痛いよーと叫んでみたり、すっぱい飲み物を自発的に飲めばすっぱいよーと叫び、初見は単なる頭の軽いお花畑キャラでしたが、個別入ってあらびっくり
あれ?可愛くね?
それまでは見た目は榊、キャラ性はマキナでしたがここでみちるが全部持っててくれました。特に特別なシナリオじゃなかったですが、彼女がなぜ道化を演じているかと言うところに触れた時初めて彼女の魅力がわかると思います。
と言うか共通ではほんとにピエロで、逆にかわいそうになってきています。ばいきんまんポジ。
以下ネタバレなんで反転で
いやーまさかここで二重人格ですか ほんとこのゲームは風呂敷が広いです。
彼女のキーワードは「共存または同化」でしょうか。新しい人格だけでなく、彼女自身が自身を守るために作った道化の仮面すらも昇華させたことが、このシナリオのミソでしょう。
個別自体はよくある話で、わざわざ特筆するものではないですが、逆に言うと基本に忠実で彼女のせつな気持ちが伝わってきます。
ラストのオチまでの流れは強引ですが、こういうごり押し系は嫌いじゃないです。
榊 由美子
一応メインヒロイン
ツンデレ、切れキャラ、黒髪ロング、メイン武器が文房具
と製作サイドもあいまって某ライトノベル化物語のメインヒロインとかぶりまくりですが、こちらはクール分が薄くツン分が多くなってます。
キャラはテンプレなので好きな人は多いと思います。僕も要素だけ見たら一番好物ですね。
個別は最後にしては物足りないですがまぁ無難でしょう。逃避行中の由美子はデレまくりでめちゃ可愛いです。
以下ネタバレ 反転で
彼女のキーワードは「虚栄、虚実」でしょうか。
実家のため、父親のための由美子と彼女は自身の存在理由が他のよりどころとなっており、彼女自身の「実」はまわりによりもみくちゃにされてしまいます。
そのことが人と関ることに対し彼女を臆病にし、あのようなまさに"凶器"のような彼女が出来てしまったのでしょう。
ですが、最後父との対立を経て彼女は自身のアイデンティティを取り戻し、企業のリーダーとして新しい道を歩もうとする姿には非常に感銘を受けました。
結局彼女の父親が本物の悪人のように描きつつそこまでではなかったのは、演出の一部と考えるかマイナス点と考えるかでルート評価が変わりそうです。
JB、一姫、橘 千鶴
サブキャラ三人 ぜひFDでルートに期待します。
特にちづるは個人的に好きなまき いづみさんが中の人やっているので・・・(完全に私情ですが)
●総評
総じてハイレベルな作品でしたが、リタイア式のシナリオ方式をとっている割にはラストに何のびっくり展開もなくややパワー不足が否めません。
とは言え天音シナリオのパワーがそこを補っていると考えれば、まぁ及第点でしょうか。
その点を鑑みても、みちる幸由美子マキナが良作として、天音は秀作とすればやはり最初一言欄に書いたように、あくまで佳作~良作の域は超えないと思います。
そういう意味では2011年の上半期と言う時期がこの作品を良作としている部分もあるのではないでしょうか。
とはいってもこの作品が素晴らしいことには変わりはありませんし、6月現在対抗馬足りうるAugustさんの穢翼のユースティアにも見劣りしないところを考えても間違いなく天音ルートだけでもやって損のないゲームですので、どうぞ気になる方は手にとって見てくださいね。
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夢をみただけ
爆笑
夢の話です
夢をみただけ
爆笑
夢の話です
もう子供騙しな恋愛には飽きたという大人の方々に利用してもらいたい。煩わしいことは一切省き欲望のみに忠実になる。一瞬聞けば子供の恋愛に感じるだろうけどここに登録している大人の男女にはこの本当の意味がわかっています。わかるあなたも仲間です。
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