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さてブログ復帰第一弾は2011年度前期最高峰とも名高いグリザイアの果実をレビューしていこうと思います。


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グリザイアの果実

絵 4点
キャラ 4点
シナリオ 4点
音楽 4点
熱中度 2点


総合 75点 C

一言:よく出来た佳作

Frontwingさんの10周年記念と言うことで銘打たれて発売された今作ですが、ジブリールシリーズが好きなブログ主は当然発売すぐやったわけですが・・・
めっちゃおもしろいやん!!


いやーこの誤算はうれしかったですね、さすが社運をかけた作品だけあって各所に製作者側の意気込みが見受けられて非常に意欲的な作品だったと思います。
と言うわけで久々の更新はグリザイアと相成りました。


ストーリーの概略は、裏の組織でエースナンバー「9029」を背負う主人公が、物語の舞台となる"わけあり"の生徒の集う美浜学園に訪れたところから始まります。
設定だけ見るとライトノベルの「フルメタルパニック」シリーズを髣髴とさせますが、個人的には美浜学園の設定辺りから田中ロミオ氏の「CROSS†CHANNEL」を連想しました。あそこまで病的な生徒はいませんが
物語の構成としてはG線上の魔王等でも見られたリタイア方式、つまり共通パートで本筋を追っかけつつ途中選択肢を選ぶことで個別に入る形となってます。


で此処で今回のレビューの肝となる共通パートの話に入りたいのですが、今作を落とし込んでいる難点は此処にあると言っても過言ではないかと思います。
と言うのも今作の共通パートは、いわゆる1本筋を通し全体が一つの固まりとして一貫したストーリーになっているわけではなく、日常風景オムニバスの集まりいわく美浜学園珍騒動日記と言う共通パートとは名ばかりのTips集に近い内容となっています。
そしてそれが全プレイのほぼ7割を占めているといっても過言ではなく、評価の高い本作の個別シナリオをこの漫然と続く共通パートのせいで、楽しめないと言う弊害を引き起こしてしまっています。
もちろんそれらの日常風景自体は面白い内容も多く、軍人かぶれな主人公と個性的なキャラクター達が織り成す小話は非常に面白おかしいものではあります。 が、こんなにはいらなかったでしょう、正直カットできる内容は多いように感じます。


他にこの作品における欠点と言うより少し気に食わない点を挙げるなら、主人公の設定が死にすぎな点と撒いた情報量に対する伏線の回収しなさ具合でしょうか。
前者に関してはそのままです。前述したフルメタシリーズならば、アニメTSRなどでもおなじみの「ゴミ係」のくだり等、このような身分を偽っての行動というのはいままでかぶっていた仮面を解き放ち、非日常を日常的な風景にいかにカタルシスを持って引き込むかが重要だと私は思います。
その点でグリザイアはどこか間延びしていると言うか、正体をはっきり明かすでもなく隠すわけでなく周りもそこに突っ込むでもなくどこか中途半端です。
やはりこういう特殊な主人公を起用するなら
「俺はあのエースナンバー9029だ!」
ΩΩ Ω「な、なんだってー」
的な流れをやって欲しかったですね。


もう一点の問題点は伏線の回収しなさ具合と言うことですが、プレイ済みの方ならわかると思いますがこの作品色々と残しすぎです。
・主人公の過去
・師匠って何者?
・ジュリアと主人公の話
・千鶴と主人公の出会い
・一姫はいづこへ・・・
軽くあげるだけでもこれぐらいあります。 
導入部の段階で、千鶴と主人公が親しそうに話しており、やけに過去に出会っていることを示唆する表現があったのでこの作品には前作でもあるのかと勘違いしそうになるレベルでした。

とは言え上記の謎はこの作品が後発のメディアミックスやFDを狙ってやっているようにも見えます。
そして何より上記の謎はある程度本編で明かされている内容から類推でき、そこまで不自然なレベルまで達していないのが幸いでしょうか。その辺はライターさんさすがですね。

後この作品複数ライターなのは悪くないのですが、各々のずれから来る違和感が各所にあるため、各ライターの良さ自体は問題なく発揮されていたので、もう一歩その辺のすり合わせが欲しかったです。

さてあまり前フリを長くすると今作の魅力であるキャラ考察ができなくなるのでここらで区切り、個別評価に行ってみましょう。


●絵

OPからハイセンスなアニメーションを見せ付けてくれる今作ですが、化物語等の作画監督も手がけてらっしゃる渡辺明夫さんがいらっしゃるせいかOPアニメーションはもうそのままアニメに流用できるレベルですね。(というか由美子はほとんど戦場ヶ原さん...)
もう一方のフミオさんこちらは主人公や天音、蒔菜の原画家さんですがこちらもハイレベルです。やや渡辺さんの方が彩色に関して採光感があり個人的には好みですが。
世間では不評なようですが、SDキャラもいい味出してます。あの長い共通パートのいい清涼剤になっていたと思います。
もう一つ欲をかいた発言をしていいならば、せっかくFrontwingさんの作品なので、空中幼彩さんがいたらもっとすごかっただろうなーとは思いますが、ギャラがやばそうですね。


●音楽

さすがElements garden...といいたい所ですが
なぜ上松氏がいないんですか??
もちろん今作の音楽が非常にハイクオリティなのは否定しませんが、Elements gardenにこの人ありとも言われる上松氏がいないのは少しさびしいような気もします。
OPはアニメーション効果に+飛蘭さんの曲が素晴らしい、今でもヘビーローテーションしてます。
またEDも各キャラ存在し、Voも
eufoniusさん、橋本みゆきさん、茶太さん、佐藤ひろ美さん、NANAさんとめちゃくちゃ豪華です。
この辺からも製作者サイドの意気込みが伺えますね。

●シナリオ&キャラクター


以下個別キャラクターについてです。

風見 雄二
この物語の主人公
裏の世界では「9029」として恐れられるスナイパー工作員、本編ではまきな編ぐらいでしか活躍しない設定ですがフルメタしかりこのタイプの主人公は成功しやすいですね。
ストーリにーよってはめちゃくちゃヘタれたりして違和感あったりしますが、基本ナイスガイです。
なんか色々トラウマをもっているように見せかけて本編で解明されないのはご愛嬌。
この系統の主人公にしては意外と常識人・・・に見せかけて結局ただの変態だった。
肉体面より知識の塊的な一面の方が強く押されており、上記の通り本性を明かす流れがないので、もう少し日常パートで肉体面押してもよかったのでは。
この作品の共通パートの面白くなさは彼のうんちく語りのせいもあると思います。
とは言え総じてかなりいいキャラです、好感の持てるいい主人公ですね。

周防 天音
スーパービッチ姉ちゃんこと天姉です。
オッパイ押し付けるは、常時セックスアピールするわ で完全ビッチ街道突っ走ってます。
逆にお料理や家事のできる「おかん」的な一面もあり、頼れる甘えられるパーペキお姉ちゃんですね。
こういうおしつけがましいキャラは嫌いなんですが、個別で明かされるする理由を聞くとふぅむと唸らされました。
天音とマキナシナリオを書かれた藤崎竜太氏はこの作品におけば頭一つ飛びぬけてますね。
と言うわけでここから本題 以下ネタバレにつき反転


いやーもってきましたねー
まさかグリザイアにこんなトンでもシナリオが入ってるとは思いませんでした。
極限状態の人間心理を主題にするPCゲームはありますが、個別でここまで書ききるのはすごいですね。
事故からすぐのところはややもたつきましたが後半は息もつかせぬ展開でした。

さて、この作品どの女の子も何か「弱さ」を持っていますが、彼女のキーワードは「贖罪」でしょうか。
最後復讐に現れるおじさんも彼女の罪悪感の象徴であり、BADではその命をもって部員たちへの贖罪としGOODでは子を残し幸せに最後まで生ききることで、部員と一姫への贖罪と言う構成になっているのではないでしょうか。
一つけちをつけるとするならば最後のおじさんの話はもう少しスマートに話つけてもよかったと思います。
と言うか最初顧問の先生が生きて帰ってきて復讐しに来たのかと思った・・・

入巣 蒔菜
なのよさ と言うどこぞの手塚治氏の医者漫画の相方と同じような語尾と、そのロリスタイルからでる荒くれ物のような暴言のギャップがたまらないロリっこです。
いやーしばらくは彼女の語尾がうつっちゃって困りました、それくらいキャラクターとしては立ってます。
この作品、キャラクターで言うなら彼女とみちるがツートップですね。間違いなく忘れられない。
さてルートですが、一番サスペンスしてましたね。色々ありましたが雄二がお兄ちゃんないし彼女のパパとして奮闘する姿は普通に面白かったです。
ラストの突撃はこの作品唯一雄二がばりばりのミッションモードに入ってるのが見れるのがミソでしょうか。
以下ネタバレにつき反転
彼女の、キーワードは「自立」でしょうか
正直最後植木鉢を取りに帰る流れだけがこのシナリオの欠点ですが、逆にあの行動こそが彼女がパパである雄二からの真の彼女による自立の表れだと描きたかったのではと思います。
とは言えあのシナリオはないですね。
後個人的にはBADにびっくり 錯乱妊婦がエースナンバー背負って良いのかってこともですが、バックのSE自重汁

小嶺 幸
頼んだら何でもやってくれるスーパーメイド委員長こと幸ちゃんです。
序盤から階がしく世話をしてくれる何でも屋のイメージを植えつけてくれますが、どちらかと言うとみちるに対してどS発言してるイメージの方が強い気が・・・
個別は彼女の頼まれたらなんでもするという強迫観念に関するネタバレが中心ですが、最後の盛り上がりはいい感じです。
でも幼馴染設定は必要だった・・・かな?
以下ネタバレにつき反転
彼女のテーマは「脱却」でしょうか。
最後の雄二との校舎についてのくだりはこの作品でみちるラストに並ぶとんでも展開ですが、雄二君が他主人公とは違う器の大きさが現れていて良いと思います。
過去の凄惨な悲劇から最後両親の贈り物を見た彼女は真の意味でPTSDだけでなく過去の亡霊からの脱却を果たしたのではないでしょうか。
でも両親はもうちょいなんとかすれば死ななくてもすんだような・・・と言うのは野暮でしょう。


松嶋 みちる
嘘ツンデレことUTと言う新ジャンルを開拓した彼女ですが、自分で頭染めておいて痛いよーと叫んでみたり、すっぱい飲み物を自発的に飲めばすっぱいよーと叫び、初見は単なる頭の軽いお花畑キャラでしたが、個別入ってあらびっくり
あれ?可愛くね?
それまでは見た目は榊、キャラ性はマキナでしたがここでみちるが全部持っててくれました。特に特別なシナリオじゃなかったですが、彼女がなぜ道化を演じているかと言うところに触れた時初めて彼女の魅力がわかると思います。
と言うか共通ではほんとにピエロで、逆にかわいそうになってきています。ばいきんまんポジ。
以下ネタバレなんで反転で
いやーまさかここで二重人格ですか ほんとこのゲームは風呂敷が広いです。
彼女のキーワードは「共存または同化」でしょうか。新しい人格だけでなく、彼女自身が自身を守るために作った道化の仮面すらも昇華させたことが、このシナリオのミソでしょう。
個別自体はよくある話で、わざわざ特筆するものではないですが、逆に言うと基本に忠実で彼女のせつな気持ちが伝わってきます。
ラストのオチまでの流れは強引ですが、こういうごり押し系は嫌いじゃないです。


榊 由美子
一応メインヒロイン
ツンデレ、切れキャラ、黒髪ロング、メイン武器が文房具
と製作サイドもあいまって某ライトノベル化物語のメインヒロインとかぶりまくりですが、こちらはクール分が薄くツン分が多くなってます。
キャラはテンプレなので好きな人は多いと思います。僕も要素だけ見たら一番好物ですね。
個別は最後にしては物足りないですがまぁ無難でしょう。逃避行中の由美子はデレまくりでめちゃ可愛いです。
以下ネタバレ 反転で
彼女のキーワードは「虚栄、虚実」でしょうか。
実家のため、父親のための由美子と彼女は自身の存在理由が他のよりどころとなっており、彼女自身の「実」はまわりによりもみくちゃにされてしまいます。
そのことが人と関ることに対し彼女を臆病にし、あのようなまさに"凶器"のような彼女が出来てしまったのでしょう。
ですが、最後父との対立を経て彼女は自身のアイデンティティを取り戻し、企業のリーダーとして新しい道を歩もうとする姿には非常に感銘を受けました。
結局彼女の父親が本物の悪人のように描きつつそこまでではなかったのは、演出の一部と考えるかマイナス点と考えるかでルート評価が変わりそうです。

JB、一姫、橘 千鶴
サブキャラ三人 ぜひFDでルートに期待します。
特にちづるは個人的に好きなまき いづみさんが中の人やっているので・・・(完全に私情ですが)


●総評
総じてハイレベルな作品でしたが、リタイア式のシナリオ方式をとっている割にはラストに何のびっくり展開もなくややパワー不足が否めません。
とは言え天音シナリオのパワーがそこを補っていると考えれば、まぁ及第点でしょうか。
その点を鑑みても、みちる幸由美子マキナが良作として、天音は秀作とすればやはり最初一言欄に書いたように、あくまで佳作~良作の域は超えないと思います。
そういう意味では2011年の上半期と言う時期がこの作品を良作としている部分もあるのではないでしょうか。
とはいってもこの作品が素晴らしいことには変わりはありませんし、6月現在対抗馬足りうるAugustさんの穢翼のユースティアにも見劣りしないところを考えても間違いなく天音ルートだけでもやって損のないゲームですので、どうぞ気になる方は手にとって見てくださいね。



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今回はNavelさんより、俺たちに翼はないをレビューしていきたいと思います。



俺たちに翼はない

 絵 4点
キャラ 5点
シナリオ 5点
音楽 4点
熱中度 5点

総合 88点 A

一言:俺が、俺たちが、厚生労働省だ!


さて、今回はNavelさんより俺たちに翼はないをレビューしていきたいと思います。
個人的に2009年度のトップはこれではないかなぁと思っている秀作ですが、対抗馬が村正、バルドスカイ、マジ恋等があるので甲乙つけがたいですね。
ライターの王さんの色がとてもよく出ている今作ですが、前作(会社違いますが)の「それは舞い散る桜のように」が合った人なら問題ないでしょう。

ストーリーの概略としては、高校生の羽田鷹志編(ホーク編)が1章、フリーターの千歳ぬるぬる鷲介(イーグル編)が2章、その日暮しの根無し草成田隼人編(ファルコン編)が3章、我等が国王、伊丹伽楼羅(ガルーダ編)が4章、クライマックスの5章、6章という構成になっており、またそれぞれの章にヒロインが存在し、体面上はオムニバス形式の作品となっています。
今回はせっかくなので、個別項目のシナリオ評価ではそれぞれのルートについてもおのおの評価していきたいと思います。
では、個別評価編です。




担当は、この業界の絵師さんとしては、商業的にもかなり有名な西又葵さんです。
顔の書き方に特徴的な癖があるからか、評価が分かれる彼女の絵ですがさすがタイアップ商品の表紙絵をたくさん任されているだけあって、女キャラは可愛いです。
ただ難点は、やはり世間様の評価通り顔の書き分けが苦手な部分が見受けられるところがあることと、女性キャラのしかめっ面時の目がちょっと気持ち悪いところですかね。
もう一つ挙げるなら、彼女自身が女性だからか素っ裸が妙に艶かしくないというか、のっぺりとしているような気がします。
あとどうやら男性キャラには、何人か別の原画家さんが呼ばれていたようですが王さんの文章から来るイメージを壊さずに描けていると思います。


音楽

OPは美郷あきさんだけあって、すばらしいです。
なにより西又さんの歌詞がいいですね。
BGMも印象に残る楽曲は少ないですが、各章の雰囲気に合ったものが使用されているように感じました。
微笑みジェノサイドは・・・大丈夫なんでしょうか。


シナリオ&キャラクター

各章で出てくるキャラクターが大体分かれているので、一緒にシナリオレビューもしていこうと思います。
と言うわけで1章から順繰りに。

●1章(羽田鷹志/ホーク)

初っ端から飛ばしまくっている彼羽田君ですが、ここで俺つばに対する印象が固まってしまう方がほとんどでしょう。
いきなりはじまるファンタジー世界についていけないと言う気持ちはわかりますが、むしろ僕はこの部分で本作に対して俄然やる気が沸きましたね。
ここを乗りきれば2章は鷲介君なので、だいぶ読みやすくなります。
なので、1章で投げてる人にはぜひがんばってほしいものです。
さて、では特に気になるサブキャラクターとメインヒロインについて触れていきましょうか。


◇サブ

針生 蔵人
いいキャラしてますね。 彼がギャルゲーに関して熱心に語っているところは必見です。

高内 昌子
マチャコ マジ萌って何だよ
羽田編バグキャラ。
攻略できないのはまぁ納得ですが、個人的にこういうキャラ大好きなので攻略できない=バグキャラ認定。
キャラクター自体としては、いい感じのじゃじゃ馬女子高生です。


◇メイン

山科 京
扱いはサブですが、EDありますし一応メイン扱いで。
世間一般でいう、メンヘラキャラにあたるのでしょう、たぶん
なんというかまさに王さんが書くシナリオのあくの強い部分を一人でもってちゃいましたー、と言う感じ
彼女に関しては、GOODENDより厚生労働省ENDのほうが印象深かった・・・というよりなんだよ厚生労働省ENDって


渡来 明日香
渡らないさん。
彼女が気に入るかどうかも、プレイヤーが俺つばを好きになれるかどうかのタポイントであるとは思います。
メインな癖して他のPCゲームじゃお目にかかれないような破天荒っぷり、渡来さんまじプリンセス
でも可愛いですよね、彼女
一癖もふた癖もある俺つば女性陣のなかでも、飛びぬけて色濃くきゃらが描かれているように思えました。
そしてなにより、GOODENDのことを考慮すると、主人公のことを一番よく理解しているのは小鳩ちゃんの次は彼女だったのではないでしょうか。
羽田君には生の自分を、そして他の主人公には素の自分と誰かがレビューしていましたが、そのとおりだと思います。
まさに一粒で二度おいしいヒロイン。

羽田君編は、序盤のグレタガルドでのホーク卿の話と、学園編の彼女との交際話が上手く対になっており、非常に動きのある最初のルートにしてはぶっ飛んでいたと思います(おもにいい意味で)
彼羽田君の生き様もかっこいいですね 少し気持ち悪いところもありますが
出てくるキャラの総数は少ないですが、一番エロゲらしいシナリオでした。
むしろ他が異色なのですが


●2章(千歳鷲介/イーグル)

やだ・・・なんかぬるぬるしてる・・・こと鷲介編です。
彼のシナリオが一番一般受けしそうですね。
と言うよりまともなのがここだけと言う見方も
軽く隼人編とリンクしつつ話が展開していくため、早い人はここである程度本作の"ネタ”に気づいた方もいらっしゃとは思います。
アレキサンダーで僕もバイトしたいです。
では、キャラ別です


◇サブ

望月 紀奈子
「横ぴぃ――す☆」
いちごちゃんこと紀奈子ちゃんです、バグキャラその2
いやーちあきんぐ(=たかはし智秋)さんの訛りに何度陥落されかけたか
無事大学受かったようでよかったです。


日野 英里子
バグキャラその3、合コンクイーン
なんだかんだで軽男と彼女が、一番それぞれの心の機微を感じ取ることに長けていると思います。
馬鹿ばっかりやりつつも日和子のことをよく見ていてあげている彼女の優しさには、非常に惹かれますね。


米田 優
この章の中では比較的キャラが薄いのですが、他のあくの濃さからかこの地味さはむしろ貴重…かもしれない。
彼女の活躍が見たければ、俺つばpreludeをどうぞ
働く女性っていいよね。


軽部 狩男
この章の裏主人公ではなくただの変態店長。
喋ってる内容の8割5分は下トークではないのかというレベルの変態紳士。
なんだかんだでやるときはよくやってくれます。
俺つばの男キャラがいい、と言われる理由その1


鳳 翔
人気男性声優日野ちゃまがま×こと叫んでくれるのは俺つばだけ!
いやー女性に暴力振るったり暴言吐くキャラはあまり好きじゃないんですが、彼はもう別格ですね。
隼人編でも彼については触れようとは思いますが、こっちの彼もなかなかいいキャラしてます。
とは言え裏の事情をしってると色々怖いっちゃ怖いですよね、彼


◇メイン

玉泉 日和子
タマヒヨ
素晴らしいおっぱいの持ち主
ではなくて(巨乳であることに変わりはないですが)鷲介編ヒロインですね。
しょっぱなの出会い方は最悪、接していくうちにあらこの人素敵…的な典型的な漫画やエロゲヒロインタイプの彼女ですが、逆にいえばつぼを押さえてるとも言え魅力的ではあります。 西又さんの絵がかわいいというのも相まって、彼女が羞恥しているシーンは素晴らしいですね、ええ。


2章自体はやや普通のエロゲ風なんで、ややパンチ力弱めの喫茶店奉公記になっています。
3章以降が良く動くんで、箸休め的な意味合いもあると思います。


●3章(成田隼人/ファルコン)

あふれ出るハードボイルドさが売りな彼、成田くんが主人公の3章です、ブッ殺すぞコノヤロウ
話が一番大きく動くシナリオです。
と言うか正式には主人公は今までの三人(鷹、鷲、隼)なので起承転結的にも"転じて"シナリオとなっています。
夜の柳木原が中心になり、登場人物が一気に胡散臭くというか個性的なメンツが勢ぞろいし始め物語的に一番面白くなっているのではないでしょうか。
では個別評価です。


◇サブ

LR2001
最初に彼のレビューをするというのもなんですが、まぁ気にしない方向で
3馬鹿の中では彼が一番好きですね。
このゲームやると彼のラップを真似したくなるのは俺だけじゃないはず。


コーダイン
香田 亜衣通称亜衣ポン。
彼女が攻略できないのがこのゲーム最大にして最悪のバグ。
マジありえんてぃー


プラチナ
超池面 死ななくてよかったね 以上

春日春恵
通称パルねえ
いやこういう昔かたぎの姉さんキャラは個人的にツボです。
バグキャラ5でしょう。


アリス
㌔㍉ かわいい 
ルートほしいけど作ったら隼人が捕まってしまう予感


鳳 翔
こっちの彼のほうは表の彼に比べてあまり好きではないですね。
とは言えこのハイテンション、慣れてくるといい感じでこっちもキマッテきます。
なにより日野ちゃまの演技が上手い、本物の狂人臭いです。


ハリュー
どんどこどんどこ♪
あの打楽器の音がプレイ中は頭から離れませんでした。
結局彼はいったいどういう人物なのか最後までつかめませんでした。非常にミステリアスで惹かれるキャラではあります。



◇メイン

鳳 鳴
通称 ナル坊 ホーメイさんではないですよ
中の人が後藤邑子さんだけあっていい感じの小悪魔的ロリっこですね
彼女は隼人との絡みもいいですが、兄の翔君との掛け合いもよかったと思います。
シナリオとしては彼女の自転車探しから始まるYFBの抗争がメインですが、ぶっちゃけルートとしては一番微妙だと思います。
本編との共通部分が多いので個別としての特徴が薄すぎるかなーと
とはいえオチはいいと思います。普通にイイハナシダナー


●4章 (伊丹伽楼羅/ガルーダ)

このゴブリン脳めがあああああああああああああ うぉんむ、うぉんむ
と特徴的な口癖とどっかマジでトリップしてんじゃないかと言うキャラクター性(ある意味間違ってないが)でプレイヤーをひきつけてくれる伽楼羅君です。
この章は他のキャラクターはすでに出てきている人のみなので個別キャラ考察は割愛します。
というよりヒロインも一応小鳩になるんでしょうがそれは次のヨージ編で触れようかと
1章の鷹志を乗り切った人なら彼のキャラに引くことはないでしょう ないよね?
なんだかんだと破天荒で大味な彼ですがこの俺つばにおけるTRUEの構成要因としては一番重要になります。
というか数ある人格のなかで設定上とは言え、プリンセスダヴもとい小鳩ちゃんのことを一番考えてくれているのは彼なのかもしれません。
現状維持ではなく、常識にとらわれない彼の行動力は見習いたいものです。(見習ってはいけない部分も多いですが)
出番は一番短いですが非常に印象が強いキャラでした。


コンドル
特に語るキャラもいないのでこの辺で彼のことでも
最初はマジで誰だよと思いました。単純にアイキャッチ的なキャラなのかと
いやー自分をぶん殴ってやりたいですね、伏線バリバリなキャラでした。


●5章 (羽田鷹志/ヨージ)

さて真ルートであるヨージ君です。
正直度肝抜かれました。
あそこでフリッキー5の伏線を使うかーと言う感じです。
各人格の成り立ちや牧師さんの話はかなり心に来ました。
以下ネタバレはさむので要反転
つまり彼ら"落ちた"人格と言うのは僕らが人に見せたくない裏側であり、牧師さんの説いた「世界が平和でありますように」と言う言葉は理性を現していると思います。コンドルさんたちは僕らのエゴすなわち自我から生み出された欲望を示しているのではないでしょうか
そしてイーグルやファルコンたち各人格と言うのは決して彼らが多重人格だと言う一義的なことではなく、僕らが普段他人に見せている多角的な顔、つまり僕らの内面を多義であることの証明なのでしょう。
作品を通してエンターテイメントの手法として多重人格を描いていますが、このように普段の僕らも理性という手綱を持ちつつさまざまな仮面を持っている、人間のつながりとはそういうものだよという問いかけが聞こえてくる気がします。
そして僕ら人間と言う存在は完璧ではありえない、つまり「俺たちには翼はない」。世界に羽ばたくための頼れるものはない、時には鷹志君のように奈落(失意のどん底)に落ちるかもしれない、それでも作中のようにさまざまな人との中で僕らは生きていくのだと言うのが僕のこのゲームにおける伝えたかったことなのではないかなと思います。

色々書きましたが、正直今までの群像劇ですら1本ゲーム作れるレベルだと言うのに、さらにここで1本芯の通ったTRUEをかけるのはさすが王さんとしかいえません。


◇メイン

羽田小鳩
もう何も語るまい・・・
よくこんな環境でぐれずに育ってくれたね小鳩ちゃああああああああああん
主人公も大変と言えば大変ですが、この作品で一番の被害者であり功労者は間違いなく彼女でしょう。
彼女の協力なしではヨージ君復活はありえませんでした。
そういう意味では彼女はプリンセスですね、間違いなく
あ、あと小鳩ちゃんとのHシーンはわりかし好きです。彼の純真無垢なところが「うちの妹のばぁい」を思い出しました。



総評

これだけ広げた風呂敷をよくたたんだなと思います。
やはりそれ散るで未完とはいえあれだけのパワーを見せ付けてくれた王さんは格が違いました。
総じてかなりのクオリティの作品と言えます。
難点はやはりホークシアンブルーでしょうか が彼を乗り切ればそこからはめくるめく王さんワールドです。
引越し等あり期間が開いたためgdgdなレビューですが温かい目で見てやってください。
この作品を生み出してくれたNavelさんに感謝の意を示すとともに、本レビューをしめさせてもらいます。

――世界が平和でありますように



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今回のレビューはぱれっとさんよりこちらの「もしも明日が晴れならば」をしていこうと思います。





 もしも明日が晴れならば

絵 5点
キャラ 3点
シナリオ 3点
音楽 5点
熱中度 3点

総合 78点
 C

一言:で、僕の赤い糸は誰につながっているんですかね?

さて、今作「もしも明日が晴れならば」通称もしらばですが、そもそもこの作品はかなり異色となっています。
このように書くと地雷認定しているように聞こえるかもしれませんが、作品自体は決して変わっているわけではなく、製作メンバーが当時のぱれっとにしてはやや特殊と言う意味で、lightでDear my friendなどを手がけた原画・くすくす&シナリオ・NYAONが担当と、彼らタッグ臭いところが端々に感じられます。
ぱれっとにおける彼ら新タッグ第一弾の本作ですが、いい感じにぱれっとらしさと新しい風が混ざって革命的な作品だったのではないでしょうか。
が、タイトルでもネタになっていますが、残念ながらこの作品すでにロットアップされており、中古の高騰化が進んでいることがかなり嘆かれます。
ですが、もし本レビューを見て興味を持った方は、
手を出してみることをオススメします。

ではでは、レビューの前に簡単に話の流れを
主人公と幼馴染がやっとこさ結ばれる→しかし幼馴染が死んでしまう→と思いきや幼馴染復活。
と言うのが概略になってます。
こんな書き方だと味気ないですが、骨組みがシンプルでありながら奥深い話になっているのが今作の魅力であると私は思います。
さて、軽く本編の流れを紹介したところで、本題に入りましょう。
まずは個別ポイントの評価

●絵

原画は前述したようにくすくすさん。
全体的に淡い感じで、水彩画のような感じです。終始安定しており、とても好感が持てる作画です。
また、ぱれっと特有の後ろ立ち絵も、会話の多い今作ではとても効果的に働いていると思います。

●キャラクター

全体的にハイセンス。どのキャラも王道な感じなのですが、かといって没個性的でなくしっかりキャラが立っているところは、このライターさんのとてもいい点だと思います。
以下個別

明穂:まさにメインヒロイン 各ルートでふさわしい活躍を見せてくれます。
正直彼女のためにこのゲームがあると言っても過言ではないでしょう。
彼女と赤い糸で結ばれてるとか、うらやまryいやけしからん。
性格、容姿ともにとても好感の持てるハイレベルなキャラクターだと思います。

つばさ:明穂がメインなら、こちらは裏ヒロインと言った感じ
人によっては嫌悪感を覚えるレベルかもしれません。
ヤンデレとはちと違いますが、やや精神的にもろい部分が目に付きます。
特に個別ルートのラストは薄ら寒いものも感じますが、明穂との対比からキャラクターとしてはとても魅力的なものに仕上がっているとも思います。
キャラ絵的には個人的に一番好み。

千早:声優がまきいづみ すばらしい 以上(詳しくは以下反転)
正直かなりかわいらしいキャラなのですが、被虐的なところが行き過ぎ感がありどうも・・・ 悪くないいキャラだと思うんですが、彼女と主人公のキャラクターがこの作品の汚点といっても過言ではないと思います。

珠美:僕自身、依存してくるキャラは好きなんですが(マジ恋の京とかね)このキャラも例に漏れず、いい感じにつぼでした。
方言も無理なくキャラ作りに貢献しており、ややツンデレ臭いところがグッと来ます。

委員長:名前は忘れました。 なぜ攻略できない。
声優が一色ヒカルなのがもったいないです、とてもいいキャラなのに。

主人公:悪くない かわいい もうちょっと男らしさがあってもよかったかと
彼でこの作品は点数を落としている部分は結構あるかと

●音楽


こちらも全体的にすばらしい。
OPは作品に引き込むにはとてもマッチしていますし、ED&挿入歌もシナリオの山場にかかるだけあって演出効果はとても高いと思います。
BGMも作品の空気を壊さないような、レベルの高い曲が多かったですね。

●シナリオ

さて、では各ルートについて

千早
一つだけ毛色の違うシナリオ
彼女のうじうじさえなければ、話自体はとても面白かったと思います。
最後のほうの千早の行動が、少々鼻につくのが難点

珠美
キャラは好きですがルートはまぁ・・・と言った感じ
前半のいちゃいちゃと後半のシリアスはメリハリがあっていいのですが、後述する理由もあいまってか、あまり引き込まれません。
うーん、決して悪くないんですが。

つばさ
文句なしの裏ルート。後に書く理由を除けば、つばさの心情をとてもよく描写できていると思います。
特に後半から締めに関しては、この作品随一の見所でしょう。
つばさの狂気をどう感じるかで評価が分かれそうですが。

明穂
メインルート。まぁいたって普通にオチがつきます。
正直彼女がいることがこの作品にとって、とてもプラスになっていると同時に足を引っ張っている要因にもなっているように思えます。
なぜかと言えば、主人公は幼い頃から彼女のことが好きで、物語の冒頭やっとこさで恋人になります。
そのような描写があるにもかかわらず、主人公はこのゲームがpcゲームである以上、他の女の子とフラグを立てなければならないという、矛盾を抱えることになります。
もちろん各ルートでそれらしい理由を作っているとは言え、そこを上手く昇華できなかったことがこの作品最大の難点であると言えるでしょう。
後もう一つ言うとすれば、千早に対して明穂と主人公他一同が簡単に許しすぎな気もします。ネタバレなので以下反転にします。
そもそも人一人殺してるのに、疫病神だからとは言え「千早ちゃんはいい娘だし仕方ないよねー」と許されるのはさすがにないと思います。
まぁあまり作品をおどろおどろしくしたくなかったと言うのもあるのでしょうが。
明穂ルートのラストもあまりいいとは思えません。
せめて、あれだけ贖罪を願っていたのだから、千早のパワーを全部使って明穂復活ぐらいやってもよかったのではとは思いました。
とは言え、オチとして悪くないとは思います。



☆総評

値段に見合うかと言えば悪くないとは思います。少なくとも数万するさよならを教えてなんかよりは、わかりやすくおもしろいのではないでしょうか。
この作品をやって思うのは、PCゲームは一人に焦点を合わせることは非常に難しいと言うことですね。他をサブにまわして、明穂とつばさだけのほうがよかったのかもしれませんね。
あ、でも委員長が攻略できないのはバグでしょう。












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イトルはいわずもがな JAM Projectの名曲
前回に引き続きマブラヴのレビュー




 マブラヴ オルタネイティヴ

絵 4点
シナリオ 4点
キャラ 5点
音楽 5点
熱中度 5点


総合 90点 S
 
一言:人類を無礼るなッ!! 




1age=3年と言う図式ができたほどに大きく発売を延期した前作と今作 いまだにネタにされることが多く、延期ゲーの鉄板とも言えるでしょう
本来なら、少しきつめの採点をすればその点だけで80点もいかないとは思います。
(∵PCゲームがニッチな業界と入っても、当たり前の話ながらお客様商売。どんな理由があっても期待している人々裏切っちゃだめだよね と言う話 マブラヴだけに限らないけども)
とは言えその汚点を補ってあまるほどの演出、シナリオ 音楽そしてクライマックス
いったいこれほどの世界観を作り上げたゲームがあったでしょうか
プレイヤーがまさにその現場にいるかのように錯覚するような描写 ともすると自分が戦闘しているような緊張感
アニメーションを使わずに戦術機(ロボット)を画面内で右へ左へと躍動させる、age独特のシステム
どれをとっても他の作品の追随を許さない。 今後このタイプのゲームはこの高い壁を越えなければ一位になれないと考えるとかなり厳しいと思われます まさに10年に1本の逸材

とべた褒めしていますが、人を選ぶのも事実 
世界観は前作と変わらず しかし前回以上に戦闘シーンは多く、また戦術機だけでなく作戦のブリーフィングや軍隊の構造までぎっしりと設定付け
そこらのテキスト量にお腹一杯になってしまい、ストーリーが追いにくいと感じる方も多々いると思われます。
特に普通の学園モノなどにやりなれてる方はマニアックな設定に辟易してしまう可能性が高いです。
が、それを乗り越えられる方なら確実に楽しめるでしょう age側もその辺を中和できるように、ある程度小出しに情報を出すように心がけているのが、感じ取れるます。(それでも多いですけど)


絵は4点 前の記事でも書いたようにキャラ絵がやや人を選ぶかと
無印なれた方なら問題なし 
メカのほうはニトロプラスより仁Niθさん こちらはさすがと言うぐらい上手い 戦術機のフォルムに涙すること請け合いですね。

シナリオのほうは5点と言いたいが、上記の理由により4点で
設定を説明しすぎて、横道にそれた感があることは否定できません
後はクライマックスがやや尻切れトンボ感が否めない 他の作戦じゃなくて、最後にもっと焦点当ててもよかったのでは

キャラ 5点
おいおいみんなカッケーじゃねえか

とりあえず出てくる人がみな輝いています。 
意味のないモブキャラと言ったものを一切廃しているところには素直に好感が持てます。
また、世界観のせいか一歩間違えれば生死にかかわるというのもあるのでしょうが、人間の根幹にある生に対する執着心がうかがい知れます。
この手のゲームは極限状態の人間が、いかに輝くかを描けるかがキャラクター作りの勝負といっても過言ではないのですが、その点では大満点のできになっています。
女の子の方はやはり冥夜に目がいきますね メインヒロインはストーリー的に純夏で文句なしですが、ヒーローは武(主人公)より冥夜
ひとつ減点するなら武が相変わらず人間臭すぎるところ 前回のアンリミテッドから精神的にあまり成長してないように感じてしまった。
個人的には感情移入しやすく、スーパーヒーロー的な主人公よりよかったのですが

まぁ盛大なネタバレをすれば(既プレイの方で見たければ以下反転)
主人公は夕夏先生で あ、あと霞がかわいい


ちなみにエロはほとんどないに等しい その辺は二つのファンディスク(
サプリALTERD FABLEで補完されているので、そちらをどうぞ


音楽に関しては文句なし と言うかこれに文句言い出したら他のゲームの立場が
一説によるとageの社長が土下座してまでJAMに頼んだそうな
未来への咆哮だけ聞くとスパロボのあたりのOP曲と言ってもおかしくないレベルである
Carry on 翼も流れる場面が場面だけにハンカチ必須とまではいかないが感動を誘う。
そして何よりエンディングに流れる マブラヴ グランドフィナーレver.

ここには僕も、涙が止まらなかった。 
マブラヴとすごした50、60時間がとてつもなくいとおしく、このすばらしい作品を終わらねばならないことが果たしなくさびしい そんな寂寥感を抱かせてくれる楽曲



総評
さてながながと語ってきたが、そろそろ締めたいと思います。
このマブラヴという作品はPCゲーム業界において風雲児のような存在と言えるでしょう。
学園ラブコメのような単なるエロゲとは一線を画した存在、かなりエキセントリックです。それでも、この作品をプレイすることで何かしらの生きることの希望 明日への希望を見出せるのではないかな と 
ぜひ、最後までプレイして彼らの決着をその目に焼き付けてください


――それはとてもちいさな
    とてもおおきな とてもたいせつな
     あいとゆうきのおとぎばなし








「じゃあ、バイバイ。」
 
「バイバイじゃない、またねだ」
 
「え?」
 
「バイバイじゃ、もう会えないじゃないか。
だから、こういうときはまたね、って言わなきゃだめなんだ」
 
「・・・・またね」
 
「ああ、またな」
 

 

 
 


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タイトルは個人的に大好きな某栗の人の唄より
さて新ブログ一発目のレビューは僕のエロゲランキング中、不動の一位を誇っているこのシリーズからと言うことで、こちら



いわゆるマブラヴシリーズと言うやつですね。数々のエロゲーマーの中でもまだこれが一位という方は少なくないのではないでしょうか




 無印 

絵 3点 
シナリオ 4点 
キャラ 4点 
音楽 5点

総合 80点 B

一言:学園で萌え 戦争で燃えろ


贔屓目なのはご愛嬌 
無印のほうは一山幾多の学園編エクストラとにオルタへの導入部アンリミテッドの二本立て
戦争編は普通に面白いので、純粋に学園モノ楽しめる人なら二度おいしい 
冥夜シナリオがお気に入り、キャラ的に好きな千鶴と慧はちょっちシナリオ弱め 
とくに慧のほうは軽く寝取られ気分が味わえる。僕は好きなので問題なかったですが 

原画はBouさん他 少々、いやかなり人を選ぶ…かもしれない ゲーム中北都南さんの演じる某キャラがネタにしていましたが・・・
目と髪の作画になれればそんなに違和感ないかと

シナリオは上に書いたように学園編は至って普通のエロゲ 
キャラクターのラインナップは、幼馴染に押しかけ許嫁、ツンツン委員長にほんわかロリッ娘 クール娘 ひととおり揃っています 誰かにアンテナが合うのでは
戦争編は前半の空気とはガラっと変わってシリアス重視に 
ニトロプラスを彷彿とさせるような作りこまれた世界観 というか協力だったような あそこの会社群はちよれん(千代田区連合)組んでるし 
ニトロから仁Niθさんがメカデザインで参加しているのでその辺からもニトロ臭がしますね 
主人公の人間くささに耐えれるかで、戦争編の印象は変わるでしょう ややヘタレ気味に感じるのはageの
前作を考えればまぁ…

音楽は栗林さんだけあって最高の一言につきる 曲数も申し分なし ◎
個人的にはEDのI will…がよすぎて涙が


全編通して言えることはあくまでオルタの布石ということです
もしこれからオルタやりたいと考えている人がいて、でも無印の学園編めんどくさいなーという場合は純夏と冥夜だけでもやってもらいたいものですね。

総評:この一本で消化不良気味ながら、ある程度物語が完結している点は評価できます。ただやはりオルタがなければ、奇ゲー止まりだったでしょう。

大事なのは

オルタありきの無印であり、

無印ありきのオルタである





今回はこのぐらいで 次はオルタネイティヴ編


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